僕がロルフィングをしているわけ

自分のセッションルームをオープンして2ヶ月半ちょっとが経ちました。
ありがたい事にたくさんの方々にお越しいただき、ほんとに自分一人では何もできなくておかげまさだなと思う日々です。

最近体験セッション含め、何人かのクライアントさんから「ロルフィングって一回受けるだけでも効果は持続するんですか?」と尋ねられる事があり、僕なりに思う所を書いてみました。

確かに、ロルフィングで主に扱う筋膜(ロルファーさんによってセッションの組み立て方が違うので筋膜のみではありません)については筋肉の10倍程の固有感覚受容器が含まれているといった報告もあるくらいなので、一回のセッションで呼吸、座位、立位や歩行の感覚が全然違ったりします。そういったセッションで違う感覚を知っても、今まで何十年と続けてきた姿勢、動きのくせやパターンがからだの中にはあるので、1回きりでそう簡単には変わらないじゃないかなと思っています。

しかし、その感覚を一度知る事で、そういったオプションもあるんだという事を知る事はできます。
その感覚を、普段少し意識してあげるだけで、肩の力が抜けたり、座っている時も、足が地面に付いている感じや、骨盤の重みを感じられるようになったりします。

これが正しい座り方。「こう座りなさい。」と言われると、人のからだは賢いのでその時点で使える筋肉を使って、「意識的」にその正しい座り方をする事ができます。
でも、それだと疲れて5分もその姿勢をキープできないし、僕はそれじゃあまり意味はないと思っています。

今までからだの中で使えていなかった所を使ったり、自分の意識や感覚の中にない部分を起こしてあげる事で、脳の中の地図が書き換えられて新しい道が出来ていきます。
そんなに、すぐにパッと修正できるものではないですが、自分の頭の中に既に存在している神経回路を少しずつ書き換えていくプロセスが難しくもあり面白いなと思っています。

ロルフィングは各回テーマが決まっている10回シリーズになっていて、もちろん単発でも受ける事ができて、必ずしも10回受ける必要はありませんが、やっぱり10シリーズを受けてくださっているクライアントさんがそうして自分自身のからだと向き合うプロセスを見ていて、僕はこうゆう事がやりたかったんだよなと思っています。

今のご時世、インターネットを使えばすぐ色んな治療法、健康法、ダイエット法等をすぐ調べる事ができます。
多分僕たちは、もうたくさんの事を知っていて、情報も持っています。
じゃあ何がないのか?と考えた時に、僕は自分自身、自分自身のからだを知る方法じゃないかなと思っています。
情報はたくさん溢れてる、でも自分自身のからだの事に関しての現在地や目的地を知らない、そんな状態では自分自身のからだを良くできないのではないでしょうか。

世の中には素晴らしい治療法やボディーワークがたくさんあって、ロルフィングが全てだとはこれっぽっちも思っていませんが、自分自身のからだを見つめ直すきっかけになるロルフィングが大好きで、僕はロルフィングをやっています。