ロルフィングの特徴
関東もいよいよ梅雨入りしてきましたね。
ブログの方はだいぶご無沙汰になりぎみですが、この1,2ヶ月も様々な出会いや学びの機会があったので、またその様子はブログで少しずつアップしていきたいなと思っています。
今日は、ロルフィングを受けに来てくださる方々に何でロルフィングはこんなにも身体の変化が起こるのかという事をよく聞かれるのでその事について書きたいと思います。
ロルフィングの10シリーズでは姿勢や歩き方の変化が大きく、自分自身でその変化が感じられるようになるので、からだの変化が定着し、からだへの意識や気づきが増えていきます。
その理由の一つとしてロルフィングで主に扱う「筋膜」という組織の特徴にあります。
様々な特徴を持ち、非常に魅力的な組織である筋膜ですが、今日は身体の伝達システムとして非常に重要な役割を果たす部分について書きたいと思います。
まず筋膜には、感覚を感じるセンサー(固有感覚受容器)が筋肉や皮膚の10倍以上含まれており、これは筋膜の研究が盛んに行われている欧米において、科学的に証明されています。
歩く、投げる、蹴る等、人の身体が動くためには、脳が指令を出して神経を通じて筋肉が収縮するように働く必要があります。
これが運動神経と言われるもので、筋肉が自ら動く事を引き出してくれます。
そして、その筋肉が動いた事で関節の位置が変わったり、筋肉の張りが強くなったりと、身体の状態が変化した事を情報として脳へ送り返す時、
またまた神経がその役目を担います。
これが知覚神経(感覚神経)によるもので、脳へ常に情報をフィードバックしてくれます。
このプロセスにより、僕たちの普段の姿勢や動きは常に脳内で認識され、身体の地図が描かれているような状態になります。
もし、猫背や反り腰の姿勢で日々を過ごしていると、その姿勢は身体にとって辛い状態であるにも関わらず、脳がそれが普通だと認識してしまい、その姿勢が定着してしまいます。
ロルフィングでは、猫背や反り腰、スマホやパソコンのしすぎで頭を前に突き出したような姿勢が当たり前になってしまっている脳の情報を書き換えやすい状態にするために、感覚を感じるセンサーが大量に含まれる筋膜に働きかけます。
マッサージや整体のように無理に骨格を矯正したりせず、脳に身体が1番楽なポジションを教えてあげるのがロルフィングのプロセスになるため、基本的に元のつらい姿勢に戻る事はありません。
普段セッションをしていて感じるのは、頭痛や肩こり、腰痛等の症状で悩んでいる多くの方は、身体の硬さや姿勢の異常に気付いていない方が多いと感じています。
写真の方も頭が前に出ていたり、肩甲骨周りや首回りの組織が固まっている事に気付かず、時折吐き気を催すレベルの頭痛の症状がありました。
しかし、5回目終了時には、頭の位置の違いや身体の重心が真ん中に戻っている感覚があって、今までと全然違うと凄く喜んでくれました。
身体の構造、機能、空間が根本から変わっていくこの美しいプロセスは10シリーズだからこそなので、やっぱりロルフィングは10シリーズが面白いなと、最近より感じています。
毎日当たり前のように歯磨き、洗顔をしたり、お風呂に入るように、
自分自身の身体を大事にする
身体に意識を向ける
それが当たり前の習慣になるような人が増えるよう、これからも丁寧にロルフィングをやっていきます。
体験セッションも随時行っていますので、ロルフィングにご興味のある方はお気軽にご連絡下さいね。
梅雨のジメジメして身体もだるくなりやすいこの季節も、スキップして帰りたくなるくらい気持ちの良い、快適な身体になりますよ。