身体の変化のプロセス
最近は、セミナーやワークショップの告知に関してのブログが多かったので、反省して…笑
久しぶり、身体のことに関して私が思っていることを書きたいと思います。
ロルフィングのセッションをしていると、様々な悩みを抱えた方がいらっしゃいますが、身体が統合されるプロセスにおいては様々な段階があります。
痛みについて
- 身体の感覚が麻痺していて、痛みすら感じない。(肩がパンパンに張って、頭痛もあったりするのに、その自覚症状がないような方)
- 身体のどこかに慢性的な痛みがある
- 痛みの程度や質が変わる
- 痛みが気にならなくなる時間が増える
- 痛みがあった事を忘れて生活している
- 身体全身に圧をかけても違和感や痛みを感じず、問題なくなる
バランスについて
- 身体のバランスがガタガタな感じがして、自分でコントロールしてバランスが取れない
- どこかに意識を向ければ、身体が落ち着く落とし所を見つけられる
- 特別意識しなくても、気がつくと変な力みが減っていてバランスが取れる
- 何も意識しなくても、身体の快適さを保っている
身体感覚について
- 痛みや違和感しか感じられず、それに支配されている
- 痛みや違和感を感じるが、それも1つの感覚として捉え、他の感覚にも意識が向けられる
- 身体の繊細な感覚を感じる事ができる
- 繊細な感覚の変化を通じて、必要なプロセスをサポートを得ながら進める事ができる
このように身体の状況には様々な段階がありますが、私がロルファーの立場から言えることは、どの段階からでも先に進む事ができます。
私自身、ロルフィングを最初に受けた時には、ロルフィングのセッションでの定番の問いかけである、「今、何を感じていますか?」「どういう変化がありましたか?」にまともに答えられませんでした。
身体の繊細な感覚(felt sense)が感じられるようになったのは、様々なトレーニングやロルフィングのセッションを通じて、いつの間にかできるようになりました。
地道に身体と向かいあっていれば、感覚を感じるための土壌が耕されて、あるラインを超えるとそれが可能になってくるのだと思います。
あたりさわりのない言葉になってしまいますが、希望を持って、辛抱強く、諦めず、失敗もしながら、自分自身が変われる可能性に希望を持っていれば、必ず何かが変わっていくはずです。
以下の方は、10シリーズの最初の方は特別大きな変化を感じていませんでしたが、10シリーズが進むにつれてご自身の変化を感じていった方です。
写真からも見てとれるように、人の身体には変化する可能性があって、それを望む人にはそれを起こす事ができます。
もちろん、人それぞれ同じようにはいかないし、変化のペースも違います。
ただ、小さい変化を積み重ねていく事が、気がつくと大きな変化、違いとなって現れてきます。
そして劇的な事よりも、派手さのない、小さい変化を着実に積み重ね、その都度それが身体に馴染んでいくプロセスこそが望ましい変化なのだと思います。
そうは言ってもロルフィングのセッションは、1回のセッションでも身体の変化は大きいですけどね。
日本は、スポーツ医学や一般医療において、予防医学の観点という面では世界から大きな遅れをとっています。
日本でも、もっともっと自分自身の身体を大切にできる人が増えていくと良いなと思います。身体を壊す前に…