ボルダーに来て1カ月が経ちました。
ボルダーに来て早いもので1か月ちょっとが過ぎ、クラスは昨日で4週目が終了しました。
ボルダーはロッキー山脈とグレートプレーンズの間のボルダーバレーに位置し、標高1655mにあり陸上選手等が高地トレーニングを行う事で知られています。緑に溢れた自然豊かな街ですが、ダウンタウンは賑わっており1つのコミュニティーが完成し成長を続けている印象の街です。
渡米した日は空港での入国審査を無事パスし、ほっとしたのもつかの間で出口直前の二次審査で止められ、再度荷物のX線チェックをされ、質問攻めにあうも英語が全く聞き取れず危うく別室に連れて行かれそうになる所から始まり、スーパーに買い出しに行っても、「Do you need a bag?」「Do you have a recipt?」も英語を話すスピードについていけないため全く聞き取れず、クラスが始まる1週間前にボルダーに来たのですがクラスが始まる前の1週間は時差ボケもありましたが、こんなにも英語が聞き取れない状況でクラスについていけるか不安で、全く寝付けませんでした。
そんな不安を抱えたまま、5/4からPhase1クラスがスタートしました。クラスは計14名でアメリカ10、日本2、スイス1、マレーシア1という構成です。年齢は20代〜60代と幅広く、バックボーンもPT、マッサージセラピスト、筋生理学研究者、心理学研究者、ダンサー、会社員等バラエティーに富んでいます。クラスの内容としては解剖学、生理学、Skillfull touchという筋膜に働きかけるワーク、Rolf movementという呼吸や動作を通じて自分自身の身体の内観やコーディネーションを図っていくクラス、Therapuic relationshipというクライアントとの関わり方やセッションを行っていく上でクライアントが安心してセッションを受けられる環境設定への配慮をディスカッションするクラスが中心で、ロルファーになるための土台となる部分を中心に学んでいます。問題の英語の方はと言いますと、まだまだ言いたい事の6割程度しか話せず解剖や生理学等共通言語があるようなクラスのディスカッションではひどく困る事はないですが、Therapuic relationshipのようなフリーディスカッションでのクラスではまだまだ苦労しているのが現状で、自分の言いたい事が言えないフラストレーションはあります。ただリスニングに関しては日本にいる時から可能な限りの準備はしてきたおかげか、この1か月でだいぶ英語のリズム•テンポに慣れてきてクラスの内容で理解に苦しむという事はほとんどなくなりました。クラスの内容よりも、むしろ日常会話やジョークが聞き取れない事の方が多いです。
今回のPhase1を通じて解剖学や生理学の重要性を改めて感じるとともに、クライアントの身体と向き合っていくには自分自身と向き合っていく事の重要性を頭だけでなく身体で感じます。そのため「もういいよ」ってくらいに自分のダメな部分、嫌な部分がみえてきます。ボルダーにくる前は他人に自分の弱みをみせる事がかっこわるい、恥ずかしいと思っていた部分が心のどこかでありましたが、ようやく自分自身を受け入れ、素直になれてきました。
そのせいか、ボルダーという素晴らしい場所にいるからなのか、両者なのかはわかりませんが視界に広がる世界が全く異なって見えるようになってきました。365日中300日以上は晴れると聞いて訪れたボルダーですが、今週半ばくらいまでの3週間はずっと雨、雪、雹に見舞われ、「ここはロンドンか?」「シアトルか?」なんて冗談が飛び交っていましたが、今日は快晴でRolf movementの先生のSuzan Picardが「This is the Colorado weather」と興奮気味に話していた通り最高に綺麗な青空が広がっていました。
Phase1クラスも残す所2週間となり、毎日が必死ですが、この環境で学べている事に感謝して毎日を大事にしていきたいと思います。