Phase2を終えて
先週末でPhase2が終わり、終わってみるとあっという間だったなという気がします。この1週間今までの事を振り返ってみると、僕の今のロルフィングの学びは大学の頃から始まっていたのかなと思います。
高校まで野球をしていて、特に高校時代は3年間肩の痛みとの闘いで、そんな時に現在は神戸の藤田整形外科スポーツクリニック主任PTで高校・大学の先輩である古川さんが、当時トレーナーとして野球部に付いていてリハビリの面倒をみてくださったり、元阪神タイガーストレーナーで現Baseball Performance代表の前田さんにパフォーマンスの面からアプローチして頂いたりと、身近にトレーナーとういものを感じていて、自然と自分もその方面に進みたいと思うようになりました。
今思うとそんな事は全くないのですが、当時の僕の勝手なイメージでトレーナーの勉強をするなら筑波大学がいいだろうと思っていたので、大学受験は筑波一本に絞り受験したものの、見事に滑り浪人の道を選びました。
そこで高校生の自分なりに調べてたり、周りの人の話を聞いた所、
当時日本でいわゆるトレーナーとして活動されている方の中には理学療法士の方も多く、自分としても国家資格を持っていた方が安心だなという思いもあり、理学療法学科がある大学への受験へ方向転換し、センター試験の結果、入れそうな大学が金沢大学でした。
そして運良く金沢大学にはトレーナー部というものがあり、何の迷いもなく入部し、理学療法の勉強と同時にトレーナー部で勉強を始めました。
とはいえ、大学内にATC(アメリカのアスレチックトレーナーの資格で国家資格)や日体教ATの資格を持った教員はおらず、県内の柔道整復師でATの資格をお持ちの先生方にアドバイザーとしてついていただき勉強会をして頂いたり、トレーナー活動の場を提供して頂いたりもしましたが、基本的には学びを深めようと思ったら、各自が独学で勉強するしかありませんでした。
トレーナーの勉強をする上では決して恵まれているとは言い難い環境でしたが、先輩、同期、後輩が皆本当に勉強熱心で、積極的に全国のトレーナー部と連絡を取り合って交流を図ったり、おもしろそうなセミナーがあれば全国どこでもお構いなしで参加したり、金沢にセミナー講師を自分達で招いたりと、大学の授業の方はだいぶおざなりにしてしまいましたが、その代わり「自分で学ぶ環境を整える」というスタンスを自然と大学時代に作れたのは、今でも自分の大きな財産になっています。
そんな大学在学中に大阪にあるREACHという会社のSMC(Sports Medicine Conference)というセミナーに参加した際、自分のRolferのヒロさんが、ちょうどアメリカから帰国されたタイミングで、講師として確か「大腰筋リリース」の1コマを担当されいていて、そこでRolfingの話を聞きおもしろそうだなと思い、セッションを受けてみる事にしました。
もう7年前の話ですが、始めて受けた時の感動は今でも鮮明に覚えていて、その時に将来自分はこれを学びたいと思ったのがつい最近の事かのように思い出されます。
大学を卒業して、横浜南共済病院という急性期病院なのにスポーツ整形外科が有名でスポーツリハをガンガンやっているという、ちょっと特殊な病院で働かせてもらいそこでも色んな経験をさせてもらいましたが、臨床での経験を経てより身体が抱える根本的な問題を解決するにはどうしたらよいのか、身体の問題というのは肉体的側面からだけでは解決できない事もあるんじゃないかという思いが強くなり、Rolfingを学びたいという思いがより強くなったので、今年ボルダーに行く決心をしました。
今回のPhase2で本格的にRolfingを学び始め、「Rolfingって何?」って改めて自分自身に問いかけた時に、各セッションのテリトリーや身体のみかたの理解はかなり深まりましたが、もっと本質的な所は何か見えかけそうだけど、まだ「何なんだろう?」というのが正直な所です。
そして自分が求めていた答えがロルフィングにあるかどうかもわかりませんが、確実にヒントとなる部分はたくさんあり、「Rolfingをもっと知りたい」と心から思いました。
日本に帰った時に様々な方とRolfingを通して関わっていけるように、もうしばらくこっちで頑張っていきたいと思います。