人のからだは人の歴史
最近ロルフィングのセッションをしている中で、ふとロルフィングの先生が言った言葉が腑に落ちてきた感覚になりました。
「その人のからだはその人の歴史」
その言葉を言われた時はそりゃそうだよねというくらいの感覚でした。
僕が普段ロルフィングのセッションをする時には
ぱっとクライアントさんがセッションルームに入ってくるのを見て
まずなんで、頭をそんなにも前に出すんだろう?
なんでそんな片足ばかりに体重を乗せるんだろう?
「なんでだろう?」という疑問から始める。
そこから、その人のからだに表れる考えを観察していく。
頭がきちんと首の上に乗ることや、左右の体重バランスが整うことももちろん大事だけど
そのクライアントさんの考えを否定することなく、それを受け入れらたときの方が
クライアントさんの反応がよく、僕自身もロルフィングを受けているような感覚で
からだが軽くなって、すごくいいセッションだったなと感じることが多い。
頭がそんなにも前にでるのはおかしいからと、安易に僕の先入観から始めてしまうと、
それはセッションではなく、ただの僕の考えの押し付けになってしまう。
そこにクライアントさんの考えは全く存在しない。
そういう自分の考えを押し付けるだけのものにはしたくないと思っていた時に
「その人のからだはその人の歴史」という言葉がすっと自分の中に入ってくる感覚になりました。
クライアントさんの積み重ねてきた人生の中で育まれたそのからだと一緒に歩く。
それがロルフィングの大切な考えかなと思っています。